情報を自分と共有する――僕が日記を書く理由

個人の頭の中にしかない情報を、文章や図にして誰もがわかりやすいように共有しようというのが、ナレッジマネジメントだ。

この中で、個人の頭の中にしかない情報を『暗黙知』、そしてわかりやすく文章化された情報を『形式知』と呼ぶ。ナレッジマネジメントシステムとはつまり
 暗黙知 => 形式知
のプロセス支援するツールの事である。

これって、僕がwebで日記を書く理由のひとつだよなー、と思った。今の自分が考えてることを日記という形式で文章化して残しておくことが、未来の自分にとって何か役に立つんじゃないか――という考えが僕にはあって、それを実現するのがこの日記なのだな、と。
要するに、今の自分と未来の自分の間で情報を共有したい。これが僕が日記を書く理由だったというわけだ。なるほど、ようやく気付いたよ。
あと、もうひとつ気付いたこと。僕がいちばん興味があるのは「暗黙知」――未だ、自分の言葉で語ることができない知識――なのだな、と。「あのことについて書き残しておきたいんだけど、どうやって書いたらいいか分からない」という事態に陥って何も書けなくなってしまうことがよくあるのだけれど、それはターゲットが「暗黙知」の部分にあるからなのだと気付いた。
暗黙知」について文章化することは難しいので、ひとまず「形式知」について書き残すだけで済ませておいて、その先は未来の自分にお任せするという割り切りも必要かなと思った。
上記記事に関連して:

社内ブログからの解答の見つけ方は、ある種、構造主義の研究の徒のように地道で丁寧な理解と解読を必要としているようにも感じる。

「未来の自分が、現在の自分を括弧に入れて構造分析する」というイメージは萌えるな。