『カルチョビット』プレイ日記

また君か。@d.hatenaのプレイ日記を読んで面白そうだったので、先月末に購入しました。『ダービースタリオン』の薗部博之が作ったゲームということで、最初は『ダビスタ』っぽい育成ゲームだと思ってプレイしてたんだけど、ゲームを進めるうちに認識が変わってきた。このゲームは単にパラメータを上げるだけで強くなるタイプのありふれた育成ゲームではないね。
たぶん、サッカーがチームで争う競技だからなんだろうけど、たった一人の選手が変わっただけで他の選手の動きまでもが変わってしまうのがサッカーというスポーツなわけで。個々の選手の能力を単純に足し算しても「チームとしての強さ」は測れない。それはつまり、個々の選手の能力とは別の次元に、個々の選手の能力の総和を超えた「組織の力」が存在するということ。『カルチョビット』はそれを見事に表現してる。
このゲームのプレイヤーに最も必要なスキルは、部分と全体の関係を把握する力だと思う。このゲームには「チーム」「選手」「パラメータ」の3つのレイヤーが存在し*1、それらが複雑に絡み合い相互に影響を与え合っているので、部分が全体に与える影響は簡単には予測できない。ちょっとした変更が思わぬ効果を生み出したりする。例えば、FWのキック力をあげれば得点力が上がるというのはわかるけど、GKのキック力を上げると失点が減るというのはちょっと気付き難い。
では、部分と全体の関係を把握するためにまず何をすべきかといえば、それはゲーム中に行われる試合をよく観察することに他ならないわけで。試合をきちんと観察しないと、各パラメータやフォーメーションがチームのパフォーマンスに与える影響が正しく理解できない。換言すると、各パラメータやフォーメーションの持つ「意味」が簡単には分からない仕組みになってる。それが独特のゲーム性を生んでいるじゃないかな、と。
無茶な喩え方になるけど、『カルチョビット』のゲーム性って自然科学に似てる。観察→経験的知識→仮説→実験検証のサイクルを繰り返す自然科学の方法論って、『カルチョビット』のプレイヤーがやっていることとまんま重なるよなー。それに『カルチョビット』世界を丸ごと理解したいという欲求がどんどん強くなってきてるし。
結局、僕がやっているのは「カルチョビット世界をどのようなものとして把握すべきか」を巡る知的ゲームなのかもしれない。
ところで、このゲームって無性にプレイ日記*2を付けたくなるね。

6年目4月4週の所属選手一覧

レギュラー
ポジ名前キッスピスタテクフィジャメンポテタイプ累出
GKじゅうもんじ CADBCAB リベロ109
DFたいしょう CBCCBBC ストッパー56
DFくろだ CABCAAC バランス19
DFうしじま CBCCBBC バランス71
MFリサ CAACCCB オールラウンド69
MFでぐち CCBCBCC ストッパー85
MFくみこ BBBABCB スイーパー84
MFおだ CABBCCB スイーパー78
MFさむかわ BBCCCDC チャンスメーカー81
FWおおあみ ABCCBAC ストライカ69
FWひびき ASBCCCC アタッカー55
控え
ポジ名前キッスピスタテクフィジャメンポテタイプ累出
GKとばし CCCCCBC バランス39
GKつきやま CBCBCBC バランス75
DFはやみ CCCCBBB バランス36
DFたかみ CBCCCCC スイーパー78
DFかめやま CBCCBCC ストッパー
MFあきば CCCCCCB バランス44
MFゆさ CCCBCCB オールラウンド71
MFじくまる BCCCCCC バランス54
MFふくはら CBBCCCC オールラウンド75
FWあきもと BCCBCDB オールラウンド60

近況&分析

今年は通算6年目でN1リーグは2年目。
1月と2月は特訓そっちのけで新システム3-4-1-2を試す。サイドの守備に不安は残るが、その分ゴール前の守備には安定感が生れた。サイド攻撃が強いチームとあたる時は両サイドのMFをDFに下げた5-2-1-2で対応する。新システムにそれなりの手応えは感じられた。

対戦チーム会場 スコア勝敗備考
31      
32武蔵野ホーネッツアウェイ 1-5 
33シュバルツ六本木ホーム 2-2 
34京都ブロスアウェイ 0-8 
41      
42ボンブラスト鎌倉ホーム 5-1 
43鳥取センチュリー20ホーム 3-2 

武蔵野ホーネッツ戦は敵の4-2-2-2に全く対応できなかった。戦前の予想では両サイドの攻防で優位に立てると思っていたが、実際には両サイドに展開する前にピッチ中央でボールを奪われまくり。そこからの中央突破or両サイドバックからのクロスによる失点。
4-3-1-2の時と違って、3-4-1-2だと両サイドのMFがライン際に張り付く感じになるので中央でのボールの奪い合いの人数で負けてしまうのが原因だろう。何とか対応策を見つけねば。
ホームとはいえシュバルツ六本木に引き分けたのには驚いた。というか、5節終了時で六本木が10位に低迷してる! 戦ってみた感じだと、中盤の繋ぎと前線の破壊力が若干低下してる? そして守備が実はかなりのザルだったらしく。それにキーパーもイマイチ。結果として、3トップにさえ気をつければ後は何とかなる、というチームになってしまった。
試合は、5-2-1-2にしてディフェンスラインを上げる作戦があたった。敵の3トップが抜け出す前にプレスをかけて、中盤の繋ぎの段階または3トップがトラップした直後にボールを奪うことができた。でも、これはホームだからできた作戦かもなー。アウェイでやったら確実に最終ラインを破られる。
京都ブロスは強すぎ。しかも、弱点らしきものがまったく見つからない。基本的には守備のチームなので安定感がすごい。なのに得点力まである。5バックのチームに8点も取られるってどういうこと? つけこむ隙がない。あれではホームでも勝てない。捨てよう。
ボンブラスト鎌倉戦は楽勝。六本木戦で使った作戦がボ鎌倉戦でも有効であることが確認された。敵中盤を機能停止にまで追い込んだ。鴨ネギGETか?
鳥取センチュリー20戦はほぼ互角。敵のシステムは4-3-1-2でこちらのシステムに似ている。こうなると自力の勝負だけど、敵攻撃陣のメンタルの低さに助けられた。アウェイでは厳しそう。エースの「わせだ」が怖い。
5節終了時点で12チーム中6位(2勝1分2敗、得失点差 -7)。
FWの「ひびき」が8割近い確率でシュートをバーにあててたのが気になる。今年に入って5、6本はあった。豪快なミドルシュートを決めたかと思うと、決定的なチャンスでことごとくバーにあててる。同じキックAの「おおあみ」が確実にゴールをものにしているのと対照的。
しかし、逆に考えると、あと少しシュートの精度が高ければもう3、4点は取れてたわけで。成長が楽しみではあるな。

*1:「チーム」は「選手」に分解でき、「選手」は「パラメータ」に分解できる、という意味

*2:観戦日記と言った方がしっくり来るが